『半年間の支援計画と、お子さまのこれから』
2025.9.15
平素はハートフルデイの療育活動にご理解とご協力をいただき感謝申し上げます。
10月から下半期の個別支援計画がスタートします。順次ご説明させていただいておりますが、この半年で「できるようになったらいいな」という目標を、職員一同で考えて作成しました。保護者の皆様にはモニタリング等にご協力いただき、ありがとうございます。支援計画はおおむね半年間の目標を立てています。前回と大きな変化がないと感じられる方もいらっしゃるかもしれませんし、なかなか結果が見えずヤキモキされる方もいらっしゃるかもしれません。
そもそもハートフルデイに通っているお子さまは、何かしら特性を持ち生きにくさを抱えているお子さまたちです。発達はピラミッドに例えられます。ピラミッドは土台ができなければ、その上を積み上げることはできません。ローマは一日にして成らずと同じように、感覚統合も一日にして成らずです。毎週の療育で整えた感覚のピラミッドは、次の週にはほとんど跡形もなく崩れてしまいます。それでも、ほんの少し残った部分を基に何度も積み上げ、崩れても繰り返し積み上げていくことで、徐々に崩れにくい安定したピラミッドが形成されていきます。これがハートフルデイの療育です。土台が不十分な状態で他の運動を行っても、なかなかうまくできず、叱責や好奇の目にさらされ、嘲笑されることで自信を失い、挑戦する気持ちも削がれてしまいます。そうなると、ますます運動から遠ざかり、苦手意識だけが残ってしまいます。だからこそ、苦手の原因をきちんと見つけ、土台の発達に課題があるのであれば、その発達を意図的に促す必要があります。このように、土台やピラミッドの積み上げに困難があるお子さんに対して療育を行い、土台を育てていくことで、園や学校での困り感にアプローチしていきます。ここからまた半年、新しい計画でお子さまの発達を促してまいります。