『食欲の秋に向き合う』
2024.9.15
平素はハートフルデイの療育活動にご理解とご協力をいただき感謝申し上げます。
様々な「〇〇の秋」がありますが、今回は「食欲の秋」についてのお話です。私は子どもたちに負けず劣らずの偏食なのですが、同時に大飯食らいでもあります。健康のため栄養管理と体重管理は私の永遠の課題です。母に聞くと私は昔から量をしっかり食べており、偏食については全拒否され続けたので諦めたそうです。大人になってから克服した食べ物もありますが、未だ食べないものはかなり多い方だと思います。少なくとも生野菜はほぼ克服されていません。唐揚げはたくさん食べます。
食事はわかりやすい快楽です。そして「もっともっと」となりやすく、歯止めがききにくく、また保護者の方もどこまでその要求に応えて食べさせていいのか悩むところです。ある方に「食欲は一生だから、子どもの時から腹八分目を覚えさせないと特に報酬系に問題のある子は肥満になりやすい」と言われました。今まさに自分で実感をしています。
もしお子さんが「もっと、もっと」と歯止めがききにくく食べ過ぎる場合、咀嚼回数が少ないことが考えられます。ただ、「よく噛んで食べなさい」と親が注意しても、咀嚼をあまり必要としない柔らかい食べ物を何回も噛むことは無理がありストレスにもなりかねません。お子さんが食べられる噛みごたえのある食べ物を取り入れるなど試してみても良いかもしれません。また食事は一度に大量提供せず食べ終わったら追加提供するなど小出しにしてゆっくり時間をかけて食事する、決まった時間に食事する、お菓子は見える場所に常備しないなど、ご家庭で出来る範囲のことを取り組んでいただく一方で、ハートフルデイの毎回の感覚統合療育にて、咀嚼や嚥下の際の内臓感覚を含む身体全体の体性感覚を育てるため、意識を自分の身体に向ける経験積み重ね、健康の基礎を共に築いていけましたら幸いです。