『発達検査と知能検査と５歳児検診』

2024.8.15

　平素はハートフルデイの療育活動にご理解とご協力をいただき感謝申し上げます。
　就学や来年度以降を見据えて発達検査や知能検査をこの夏の期間に受けたという方もいらっしゃるのではないでしょうか。勘違いされやすいのですが、これらの検査はあくまでその子の得手不得手を知るためのもので、この検査をしたからといって診断がつくものではありません。お子さんの今の発達の段階や、凸凹を数値で可視化する検査になります。発達検査と知能検査の違いですが、発達検査は運動発達をはじめ、社会性やコミュニケーションなどを含む全般的な発達具合を確認するための検査です。それに対して「知能指数がどれくらいあるか」を調べられるのが知能検査です。所謂IQと呼ばれるものを調べる検査になります。両方とも時間が少しかかるのですが、お子さんの今の状況を知るには大切な検査になります。
　今、国は５歳児健診を推進しています。現状では３歳児検診の次は就学前健診になっています。就学前健診より前に５歳児検診を行う事で、お子さんの特性を早くに知り、就学を見据えて発達検査や知能検査を受けた方がいいのではないか、専門機関を受診した方がいいのではないかという事を考える目安になります。既に行っている自治体もありますが、全国的に行われる様になれば、支援の必要性を更に訴えていきやすくなります。現状支援学校も支援学級も定員いっぱいまで受け入れをしており、中には希望をしていても入れないケースもあります。そうなると手帳の有無・診断名・検査結果などの客観的なものが必要になってきています。支援を適切に受ける為にも健診や検査がスムーズに行われると良いと思います。
　もし、お手元に検査結果がございましたら、私たちもお子さんの関わり方の参考にさせていただきますので、心理士等の所見を拝見させていただけますと幸いです。どうぞよろしくお願いいたします。