『体温調整をするために』
2024.7.15
平素はハートフルデイの療育活動にご理解とご協力をいただき感謝申し上げます。
この夏も厳しい暑さになるとの予報が出ております。最高気温が自分の体温とほとんど変わらないという、自分たちが子どものころでは考えられないような数字の羅列に軽い目眩がします。そんな暑い日に大切になってくるのが体温調整です。体温調整が上手くできないと熱中症などのリスクが上がります。特に日本は湿気の多い暑さですので、発汗しても涼しくならなず、こまめな水分補給だけでなく、少しでも体温が上がらない様に便利グッズを駆使する必要があります。
ところが、こだわりで長袖を着続けるお子さんや、暑さを適切に感じ取っていないために服の調節ができないお子さん、過集中を起こして必要な休憩を取れないお子さんがいます。逆に暑さに過剰反応をして必要以上に冷房を強めたり冷たい物を摂取しようとするお子さんもいます。どれも体調を崩す原因になります。感覚が整っていく事で改善される部分もありますが、なかなか難しい部分もあります。実際に神経発達症の大人に行った調査でも体温調節が自分で出来ないという回答が一定数あるとの研究もあります。そのような場合は「約束事」「ルール」「仕組み」など様々な方法で体温調整を行えるように促していきます。例えば、どうしても長袖を着たいならば涼感素材の薄手のものにする。天気予報を見て「〇度以上の日は、半袖を着る 冷房の温度は〇度」と決める。決められた時間に水分を必ず取る。習慣化し、少しでも健康に過ごしていく手段として身に着けていくのです。
ハートフルデイでは活動の合間に必ず休憩を入れます。飲みたがらない子についても熱中症や風邪対策であることを伝えて水分補給をするように促します。些細な声掛けかもしれませんが、自分の体温を調整していくのに必要な事であることを伝えていく事で、将来の健康に繋げていかれましたら幸いです。