『褒めて伸ばしていく』
2024.6.15
平素はハートフルデイの療育活動にご理解とご協力をいただき感謝申し上げます。
ハートフルデイの個別支援計画の中にしばしば「正のフィードバック」という言葉が出てきます。できたことに対して褒める、ということです。当たり前のことの様に感じますが、この「褒める」という行為はとても重要なことになります。人は多かれ少なかれ注目されたいという気持ちがあります。これが良い事をして褒められる注目であれば問題はありません。けれど中には不適切な行動を取って怒られることで「注目をされた」という間違ったパターンを誤学習してしまうことがあります。怒られても注意されても、それは「注目されている」「自分に意識が向いている」と思ってしまうのです。そうすると更に不適切な行動を繰り返してしまう、負のスパイラルに陥ってしまいます。
私たち療育士が子どもと関わる際に大切にしているのは「正のフィードバック」です。100%できていなくても25%の行動ですぐに褒めます。例えばお片付けをお願いした時に物を持った瞬間に「片付けてくれてありがとう」と先に褒める。良い事をすると褒められて注目してもらえるということを繰り返し不適切な行動を取った時には反応をしないと、人は注目をしてもらえる良い行動にシフトしていきます。そうやって不適切な行動を減らして適切な行動が増える様にしていくのです。そうすることで怒られることが減り、褒められる事が増え、自己肯定感も上がっていきます。もちろん相手を傷付ける行為など絶対に許されない行為は止める必要があります。本当はそういう行為に繋がる前に不適切な行動を減らせるのが一番だと思います。
毎日一緒にいると見えにくくなってしまいがちなお子さんの良いところを職員たちでたくさん見つけて一緒に褒めていく事で、お子さんの行動変化のお手伝いができましたら幸いです。