『共通の認識と固定メニュー』
2024.4.15
平素はハートフルデイの療育活動にご理解とご協力をいただき感謝申し上げます。
様々な支援を受けるにあたり、お子さんの中には通所受給者証だけでなく、療育手帳を取得されている方もいらっしゃるかと思います。この療育手帳ですが、今まで自治体によって取得ルールが違っており、折々に問題となっていました。現在、中京大学の辻井正次先生が厚生労働省でチームを作り、実態調査を行っているという話を知りました。これによって自治体によって違っていたルールが全国で統一され、引っ越し等があっても同じ基準で療育手帳が発効されるので支援が途切れなくなります。
今後統一された場合は「知能検査」「適応行動」の2つの数値から療育手帳の判定が成されていくようです。両方とも既にある検査ですがどちらもそれなりに時間がかかるため、両方を30分程度で取れる新しいアセスメントツールも開発される予定とのことです。もちろん試験運用期間や、実際にアセスメントができるようになるための研修など、まだまだ実現するには先は長いでしょうが、ルールが統一されるのはとても良い事だと思います。もちろんメリットデメリットあるかもしれませんが、共通の認識は解釈の齟齬が生まれず保護者の方の苦労も軽減されるのではないかと考えます。
ハートフルデイでは全てのメニューを統一された固定メニューで行っています。私たち療育士はそれぞれ違う専門性を持っています。そのため療育を提供するにあたり、職員間で解釈の齟齬が生じないよう、統一したルールが必要となります。その背景から発達のピラミッド理論に基づいて作成したのが現在の感覚統合療育メニューです。各療育士が持っている知識や技能を活かしながら、子ども達一人ひとりの発達ニーズに合わせて丁寧に提供して参ります。発達の土台となる感覚統合療育メニューであるからこそ時間をかけて子ども達の発達を共に応援してくださいますと幸いです。