『その先の未来へ向かって』

2023.1.15

　平素はハートフルデイの療育活動にご理解とご協力をいただき感謝申し上げます。
　進級・進学に向けての準備が始まっています。年末までに就学相談を行った方やこれから受験を迎える方もいらっしゃることと思います。ここからは新年度へ向けての準備の時期です。
　先日ニュースで教室にいる子供の8.8％は何かしらの支援が必要な子である、との報告がありました。これは「通常の学級に在籍する障害のある児童生徒への支援の在り方に関する検討会議（第6回）」で報告されたものです。資料には「今まで目を向けられなかった子たちへ目が向くようになった」という一文があります。確かに私たちの世代が子供の頃にも教室にそういう子はいました。けれど何だかんだと有耶無耶のまま教室の中にいました。それが良かったのか悪かったのかはわかりません。けれど、それによって高校受験や就労の段階で苦労をした子は少なくないと思います。優しい子の多いクラスや担任の先生の理解が大きいとクラスでも問題なく過ごすことは可能です。けれど、その先を考えたときに、どこで折り合いをつけていくかも必要になってきます。私の小学校のクラスメイトは小学校卒業後に軽度知的障害の診断を受け、現在は就労継続支援A型で働いています。思い切って海外に移住した子も知っています。
　ハートフルデイは高校卒業まで利用することが可能です。これから４月からの個別支援計画の作成が始まります。お子様の今必要なことと、土台を整えながらその先について一緒に考えていけましたら幸いです。