『神経発達症群と感覚統合について』
2022.4.15
新年度が始まり既に半月が経過しました。新しい環境に馴染むにはまだもう少し時間が必要かと存じます。もし何かご相談などありましたら、各教室の児童発達支援管理責任者や管理者にお声かけください。
さて、今回から数ヶ月に渡り、改めて神経発達症群(発達障害)や感覚統合のお話をしていきたいと思います。
まず、そもそも神経発達症群とはどういうものでしょうか。神経発達症群は脳機能の障害です。例えば身体機能の障害を持っている人は身体障害者です。それと同じように脳に障害があるので神経発達症群という名前がついています。そして、脳は感覚情報のやり取りを行い体を動かす器官でもあります。脳の障害により感覚情報のやり取りがうまくいかず体が思ったように動かせない症状があるため、神経発達症群は感覚調整障害とも呼ばれています。
感覚統合は上記のように上手くいっていない感覚情報のやり取りが適切に行えるように感覚を入力し発達を促すことで、動作の改善に繋げていこうという考えのものです。そして、感覚の中でも特に原始感覚と呼ばれる無意識化で使われている感覚を整えることを目的としています。その原始感覚が「触覚」「前提感覚」「固有感覚」です。これらが適切に働いているから私たちは円滑に生活が出来ていると言っても過言ではありません。それほどに大切な感覚なのです。次月以降それぞれの感覚について更にお話をしていきたいと思います。
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ハートフルデイ 総務室 木村麻理枝