『教育の今後進む道』
2023.5.15
平素はハートフルデイの療育活動にご理解とご協力をいただき感謝申し上げます。
ICTを活用した学習が目まぐるしい勢いで進んでいます。自治体や学校も対応に追われながら試行錯誤して取り入れている状況です。そして今話題なのはAIです。chatGPTを使って読書感想文を提出して花丸をもらった、という話題がありました。それを考えた小学生もすごいですが、見破った大人もすごいと思います。
教育現場などでAIは今後確実に課題になっていく事だと思います。そして、今の未就学のお子様が小学校に入学するころには環境はもっと変わっている事と思います。もちろん大人になるころには考えつかないような変化があると思います。便利な機能は生活や学習を楽にしてくれ、VRなどを活用する事で特別な場所に行かなくても様々な体験をすることができます。実際にメタバースなど仮想空間で様々体験ややり取りができます。けれど、それによって失われる事もあります。VRでは実際に振動などを体感することはできますが、本当に体が動いているわけではありません。脳は視覚によって感じているかもしれませんが体は動いていません。そのズレによって適切に感覚が育たず、前庭感覚のアンバランスさが生まれる可能性は十分あると考えます。
けれどICT機器の活用は決して悪いことではありません。SLDをお持ちのお子さんにとってはなくてはならないツールの1つです。実際に教育現場でSLDのお子さんに対して使用しているところも増えています。肢体不自由のお子さんにとっては体験できない事を体験することができます。今後大人はメリット・デメリット両方を常に考えながら子どもたちに必要なことを選んでいくことが大切になってくるかと思います。ハートフルデイではICTだけでは育むことのできない感覚を提供し、脳と体が発達していく事を目指しています。ぜひ保護者の皆様も一緒に取り組んでいただけましたら幸いです。