固有感と触覚に重点を置いたPPT
2019.5.15
『発達のピラミッドの1段目 PPT(Proprioception Training)』 基礎感覚、主に固有覚と触覚を育てる
前回のハートフルデイカレンダーにて、感覚統合理論における 発達のピラミッドを下から順番に組み立てていく療育プログラム手順についてお伝えしました。今回以降、より具体的に各プログラムの目的をお伝えします。
療育プログラムの冒頭に実施することを推奨している活動としてPPT(プロプリオセプショントレーニング)が挙げられます。PPTは仰向けの状態で実施するため、日頃から視覚情報に頼りがちな児童の 視覚刺激を制限でき、基礎感覚の中でも特に基本的な感覚である固有覚と触覚情報を感じとることに集中させることが可能となります。このことにより、視覚優位による 注意の転導性が課題である児童の意識を 内側に向けることが可能となります。また、 触覚過敏や触覚鈍磨の問題から人との距離の取り方に課題のある児童にも、ゆっくりと時間をかけて、指導員から自分の身体に触れられたり、自分の身体を動かされたりする受動的な活動を通して、 固有覚と触覚のセンサーを育てることができます。これらの取り組みが、発達のピラミッド3段目にある 身体図式形成に繋がっていきます。
児童が意識して触られる経験は触覚の中でも
防衛系の働きを抑え、
識別系の働きを優位にします。過度なくすぐったがりだった児童も
触覚過敏が軽減され、スキンシップがとれるようになりました、情緒が安定しました、攻撃性が少なくなりましたなどの親御さまからのお声を多数受けています。
最終的には発達のピラミッドの5段目の 情緒・社会性の発達まで繋がる 療育プログラムの第一歩としてPPTを位置付けている理由を説明いたしました。
保護者の皆様の当施設の療育活動へのご理解とご協力に心より感謝しております。
前回のハートフルデイカレンダーにて、感覚統合理論における 発達のピラミッドを下から順番に組み立てていく療育プログラム手順についてお伝えしました。今回以降、より具体的に各プログラムの目的をお伝えします。
療育プログラムの冒頭に実施することを推奨している活動としてPPT(プロプリオセプショントレーニング)が挙げられます。PPTは仰向けの状態で実施するため、日頃から視覚情報に頼りがちな児童の 視覚刺激を制限でき、基礎感覚の中でも特に基本的な感覚である固有覚と触覚情報を感じとることに集中させることが可能となります。このことにより、視覚優位による 注意の転導性が課題である児童の意識を 内側に向けることが可能となります。また、 触覚過敏や触覚鈍磨の問題から人との距離の取り方に課題のある児童にも、ゆっくりと時間をかけて、指導員から自分の身体に触れられたり、自分の身体を動かされたりする受動的な活動を通して、 固有覚と触覚のセンサーを育てることができます。これらの取り組みが、発達のピラミッド3段目にある 身体図式形成に繋がっていきます。
最終的には発達のピラミッドの5段目の 情緒・社会性の発達まで繋がる 療育プログラムの第一歩としてPPTを位置付けている理由を説明いたしました。
保護者の皆様の当施設の療育活動へのご理解とご協力に心より感謝しております。
ハートフルデイ 代表 西崎伸彦