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 【ことば】に依存しない コミュニケーション

2015.11.16


ご訪問くださりありがとうございます。
 
東京都港区東麻布で発達障害児童を発達させる運動療育の放課後スポーツ塾「ハートフルデイ」です。
1回40分間の個別指導を取り入れ楽しく心身ともに健やかに成長するお手伝いをします。
 
ハートフルデイアドバイザリースタッフ・親業インストラクターの加藤さくらです。
 
【ことばを話す】小学2年生の長女と、
【ことばを話さない】年長さんの次女の、子育てを通してコミュニケーションについてたくさんの気づきを受け取っています。
 
前回、非言語コミュニケーションの達人、福山型先天性筋ジストロフィーの次女から学んだ、心の気持ちに焦点あてることの重要性について書きました。
今回はコミュニケーションをとる上で便利な道具であるはずの【ことば】がもたらす弊害についてお伝えします。
前回の記事は10月15日の記事をご覧ください。
 
長女は生後10ヶ月ころに「まま」などの単語。1歳過ぎから童謡「ちょうちょ」などを唄うようになったのを皮切りに、あっという間に【ことば】を自由自在に操るようになり小学2年生の今ではダジャレ好きです(笑)
 
次女の病気『筋ジストロフィー』ですら『【きん(金)】と【トロフィー】が入ってて、豪華だね!』といい、とにかく【ことば】に興味があるようです。
 
私はそんな長女といつも会話を楽しんでいるのですが、たまに便利な【ことば】に頼りすぎてミスコミュニケーションを起こすことがあります。
 
それは長女からこんなセリフが出るときです。『まこちゃん(次女)なんてうまれてこなければよかったのに!』『ひとりっこがよかった』
…セリフだけ聞くとびっくりしますよね。『なんてこというの!!』と怒りたくなります。
 
いや、怒るというより次女の存在を全否定しているようで親として悲しい気持ちになります。
しかし、これこそが【ことば】がもたらす弊害なのです。
 
長女が発した【ことば】の奥にある気持ちはなんだろう。
どんな気持ちでそのセリフが出てきたのだろう。
発信されたのは【ことば】だけではないのですね。
【ことば】と同時にさまざまな【非言語】も相手に分かって欲しい!というサインとして発信されています。
 
やっかいなのはサインは意識しないと見えないのです。
でも、安心してください。意識するだけで見えてきます。
 
ここで登場するのが【非言語】です。
【ことば】以外の要素に着目してみます。
 
『まこちゃん(次女)なんてうまれてこなければよかったのに!』と言っているときの長女の
 
▶︎表情は…怒っている
▶︎声のトーンは…強い
▶︎目の表情は…悲しそう
▶︎雰囲気は…さみしそう
 
ここまで気づけば長女の心にリーチするまであと一歩!!
 
障害のある次女ばかりに身も心も向きがちな私に対して長女は精いっぱい『わたしのことも見て!!』とサインを送ってくれていたのです。
 
そのサインに気づいた私は長女にこんな風に寄り添いこんな気持ちかなと確認しました。
 
『まこちゃん(次女)ばかり抱っこされてママを独り占めしているようでズルいなぁと思ったのね。ゆとちゃん(長女)もママに甘えたいのね』
 
するとさっきまで怒っていた長女の表情が和らぎ悲しそうだった目の表情は涙目に…
 
『うん。ゆとちゃんもママがいい。』
 
そう言って私に抱きつきました。
分かってもらえて安心落ち着いたのか3分もしないうちの充電は終了しさっさと離れていきましたが(笑)
分かってもらえるとこうも気持ちの切り替えが早いものなのね。とやや呆気にとられる私でした(^_^)
 
最初から『ママに甘えたーーい!』と素直に伝えてくれれば分かりやすいのになぁと思いますが、心で想っていることと【ことば】に出ることが必ずしも一致しているとはかぎらないのですね。
みなさまも【ことば】がもたらす弊害にご留意くださいませ。
 
とはいえ【ことば】は素晴らしいコミュニケーションも生みます。
 
次回は【ことば】が生みだすあたたか~いコミュニケーションについてお伝え致します。
 
こちらの記事に関するご質問、ご相談などは
【 sakurakato319@gmail.com 】までお待ちしております。
 

 

 
  
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