『学校に行くこということを考える』

2023.4.15

　平素はハートフルデイの療育活動にご理解とご協力をいただき感謝申し上げます。
　新年度が始まり、学校や園に通うのにも少しずつ慣れてきた頃かと存じます。中には上手くいかず行き渋りが出てしまうお子さんもいるかもしれません。「なぜ学校や園に行かなければならないのか」という問題に直面することは遅かれ早かれ誰にでも訪れる可能性のある事です。そしてその時の保護者の方の対応がとても大切になります。
　今は学校に行かずともフリースクールやホームスクーリングなど選択肢があります。人間関係についても集団で行っているとことであれば塾や習い事でカバーできます。学力も運動も人間関係も学校や園の外で賄う方法はいくらでもあります。そういう環境がある中でなぜ学校に行かなくてはいけないのでしょうか。それを明確に保護者の皆様はお子さんに伝えることはできるでしょうか。家庭内でその考えはすり合わせができていますでしょうか。その日が来た時にどうするか。杞憂に終わればそれに越したことはありませんが、いざという時のために考えておくことも大切です。
　当然ご家庭の事情は様々です。どの選択肢を選ぶにしても学校に行く以外の選択肢はご家族の負担が増えます。それは紛れもない事実です。けれど、心身を削ってまで無理をして学校に通うことはお子さんにとって幸せなことでしょうか。個人的な意見ではありますが、心身を壊してしまうくらいであれば、学校へ行かないという選択をすることも必要だと感じています。
　ハートフルデイはお子様にとって安心して過ごせる居場所でもあれるように心がけております。また、学校や園と連携してお子様にとってより良い方法を模索することも可能ですので、遠慮なくお声掛けいただければと存じます。お子様の発達と成長を保護者の方と一緒に考えていかれましたら幸いです。