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 お互いの欲求がぶつかった時

2016.12.5


ハートフルデイアドバイザリースタッフ
親業インストラクターの、加藤さくらです。
 
ことばを話す健常児の小学3年生(長女)
ことばよりも非言語でコミュニケーションをとる
障害児の小学1年生(次女)
 
2人の子育てを通して、コミュニケーションについて
たくさんの気づきを受け取っています。
 
 
さて前回は、私自身(親)が困ったときは
どうするのか?についてお伝えしました。
 
そこで今回は
学校を休みたい長女
 VS
仕事に行きたい私。
こちらについて。
 
お互いの欲求がぶつかった時
双方が納得する解決策を見つけ出すために
我が家が使った円満に過ごす《話し合い方法》の
事例をお伝えします(*^_^*)
 
 
長女は体調が悪いわけではなく、ただ、
『学校に行きたくない』と言い出すことがあります。
 
よく話を聞いてみると
(2016.9.15の記事をご参考に)
 
プール、マラソン大会、ドッヂボールなど
やりたくない授業があるから…など
憂鬱な理由が隠れていることもありますが・・・。
 
ただ、「お家でゆっくりしたいから(*^_^*)」
と元気に言われることも(笑)
 
 
「怠けるんじゃない!」
「さっさと学校行きなさい!」
 
一喝することは簡単です。
 
 
しかし「一喝して娘を家から送り出し
その後に娘や私が事故に遭うなどして
一生顔を合わせることがなくなったら・・・」
 
そんなことを想像すると
いつだって後悔はしたくない。
 
大切な人とはいつも心通じる
コミュニケーションをしたい。
そう思うのです。
 
 
なので
私に仕事や予定があり、出かけたい…。
 
そんなときは
1、相手(娘)の【行動】
2、私への具体的な【影響】
3、私の素直な【感情】
 
この3つを織り交ぜて
わたしを表現するメッセージを伝えます。
 
 
『ママね、ゆとり(長女)が学校行かないで
長い時間1人でお家にいると【行動】
何かあったときに助けてあげられないし
安心してお仕事することができなくて【影響】
すごく心配なんだ。【感情】』
 
このように、私の素直な気持ちを伝えます。
 
すると
「だって、何もしないでゆっくりしたいんだもん」
とのことf^_^;)
 
 
さて、ここからは
学校を休んでゆっくりしたい長女 
 VS 
長女を心配することなく予定を済ませたい私
双方の話し合いになります。
 
お互いに納得のいく解決策を出すために
同じテーブルについて、お互いフラットな関係で
話し合う必要があります。
 
 
① お互いの欲求をハッキリさせる
 
長女は、ゆっくりしたい。
私は、長女の心配をせずにその日の予定を
遂行させたい。
 
 
この2つの願望を満たす解決策を出すために
まずは、ブレーンストーミングです。
 
※ブレーンストーミングとは
否定せずに考えられる限りのアイディアを
自由に話し合う立案企画方法
 
 
②解決策を出していく
 
この状況をどうしたら良いか一緒に考えよう!と
子どもと対等になり協力していく姿勢をとる。
 
子どもから案が出ないときは、親から案を出します。
すると、子どもからアイディアが出てくることも♪
 
・ご近所さんに預かってもらう
 
・今日は学校行く。次の土曜日はパジャマのまま
 なんにもしないで過ごす
 
・ばぁばに来てもらう
 
・長女も一緒に仕事についてくる
 
・長女1人で私の実家に行って過ごす
 
 
こんな感じで私も長女も思いつく限りの案を出しました。
 
 
③実行可能な案を厳選する
 
ある程度アイディアが出たら次は
実行可能かどうか、それぞれの案に
◯✖️をつけます。
 
・ご近所さんに預かってもらう
長女→✖️ わたし→✖️
※ご近所とそこまでの信頼関係をまだ築けていない
 
・今日は学校行く。次の土曜日はパジャマのまま
 なんにもしないで過ごす
長女→◯ わたし→◯
 
・ばぁばに来てもらう
長女→◯ わたし→✖️
※急なお願いと、諸事情により断念
 
・長女も一緒に仕事についてくる
長女→✖️ わたし→◯
※長女は家に居たいため
 
・長女1人で私の実家に行って過ごす
長女→✖️ わたし→✖️
※電車で1時間の距離を1人で行くのは
まだ難しい。
とりあえず案として出した。
 
このように自分で出したアイディアにも
✖️をつけてもいいのです。
 
 
④ 双方が納得いく解決策を決定する
 
上記の案で、長女も私も◯だった案は、
こちら。
 
・今日は学校行く。次の土曜日はパジャマのまま
 なんにもしないで過ごす
 
あれ?!
今日学校行くのオッケーなの?!
と、私は拍子抜けでした・・・。
 
どうやら長女はゆっくりできる日の目処が
たったことで『安心』したようです(*^_^*)
 
 
⑤決めた案を実行する
 
さて、双方の案が一致したら実行です!
 
「土曜はゆっくりするぞーーー!」
と元気に学校に出かけていきました(笑)
私も予定していた仕事に出かけることができました。
 
ここまでの会話で要した時間は、約10分。
 
その日は気持ちよく一日を過ごせました。
そして次の土曜日は、長女の好きなように一日を
過ごしました(*^_^*)
 
 
⑥結果を評価する
 
長女は、ゆっくり過ごせて大満足。
私も、ストレスなく予定をこなせて大満足。
 
それだけでなく長女が
ぼーっとする時間や、なにもしない時間を
欲していることが分かりました。
 
それ以降、意識的に長女がゆっくり過ごす時間を
作っていくことにしました。
 
 
この話し合い方法は、
コミュニケーションプログラム親業の
『第三法』という手法になります。
 
親子は、親の方が強くなりがちです。
しかし、子どもにも子どもの考えや言い分
そして、人生があります。
同じく、親にも。
 
お互いに尊重し合って生きていけたら
素晴らしいと思うのです。
 
みなさんは大切な人といつ最期を迎えても
後悔しないコミュニケーションをしていますか?
 

 
記事の内容に関してご質問などございましたら
 
お気軽にsakurakato319@gmail.comまで
お問い合わせください。
 
 
東京で感覚統合を基盤とした個別運動療育のハートフルデイ
 

 

 
  
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